ショートBL台本　　【―先生―】

＋＋こんな登場人物＋＋
さとる：１５歳　１５８cm　一途に恋するガキ。普段は無口でぶっきらぼう。
タカヒロ：２２歳　１７９cm　大学生。穏やかで優しいケドしっかりしてる人（の、はず

＋＋＋本編＋＋

タカヒロ：さとる、ここ間違ってたよ

さとる：え！？どこだよぉ・・・。

タカヒロ：ほら、ここ。こんな単純なのも解けないのか？

さとる：ん～～・・・めんどくサ。

タカヒロ：待て、こら。ちゃんと直すんだ。

さとる：うﾞえﾞぇぇ

タカヒロ：うえー、じゃないだろ。

Nさとる：この口うるさい男はタカヒロという。
　　　　　　高校受験の勉強にいちいち文句をつけてくる・・・
　　　　　　ところ言う、家庭教師。オレの好きな人。

タカヒロ：・・・出来たか？

さとる：出来ない

タカヒロ：馬鹿。やれって言ってるの。

さとる：うるさいなー・・・・・・ほい、やったよ。

Mさとる：プリントを見る先生。
　　　　　　勉強の時だけメガネをかける先生。
　　　　　　　やっぱり　オレが好きになっただけあって
　　　　　　　　悔しいくらい　かっこよかった。

タカヒロ：ん。・・・おっけー、合ってるよ。やれば出来るのに

さとる：なんだよぅ

タカヒロ：褒めてるんだよ。ホントはよく出来るのに
　　　　　　どうして真面目にやらないのかなぁ

さとる：うっさいなー!失礼だし・・・

Mさとる：馬鹿じゃないの、先生。こんな問題簡単に解ける。
　　　　　　わざとやってるのに。
　　　　　　先生が気に留めてくれるように
　　　　　　先生ともっと話せるように
　　　　　　先生がオレのこと見てくれるように
　　　　　　困った生徒なんだろ
　　　　　　子供っぽくてイヤなんだろ
　　　　　　どうせこんなの　先生にとっては
　　　　　　面倒なだけなんだろ

タカヒロ：よし。プリントはさっきので終わり。よくできました。

Mさとる：先生がオレの頭を撫でる。

タカヒロ：あれ？嫌がらないの？

さとる：ナニヲだよ

タカヒロ：子ども扱いすんなっていつも言うクセに

さとる：･･･うるせー・・・。

Mさとる：受験まであと3ヶ月
　　　　　　その間先生と会えるのは　５回

タカヒロ：さとる、応用問題やるよ

さとる：やだ

タカヒロ：やだ、じゃないの。やるんです。

Mさとる：あと何度
　　　　　　こうして先生に怒ってもらえる？

タカヒロ：さとる

Mさとる：また先生はオレの頭に手をのせて
　　　　　　どうしてもある身長差から見下ろして言う。

さとる：・・・なに、先生

タカヒロ：安心しろ。心配しなくてもうまく行く。

Nさとる：優しい

さとる：先生・・・・ばか

タカヒロ：な？なんだよ、いきなり

さとる：ばか・・・ばーか。

タカヒロ：さとる？

さとる：ばか、ばかばかばーかばーか、ば～～っか！！！

タカヒロ：は、はあ！？

Nさとる：泣いて叫んだ
　　　　　　泣きついでに先生に抱きついてやった
　　　　　　　先生は言った

タカヒロ：っはあ・・・おまえなぁ・・・・。
　　　　　　　　　悩んでるんなら、いつでも電話しておいで。
　　　　　　　　　　　　受験が終わっても。

Mさとる：優しい先生。
　　　　　　　嬉しくて
　　　　　　　　　　悲しくて
　　　　　　　　　　　　　悔しくて
　　　　　　やっぱ嬉しくて

　　　　　　　　また泣きそうになって　たくさん泣いてやった

END

　お疲れ様でした。
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喜びで踊り狂いマス。